いじめ、不登校を経験した独身男性のサクセスストーリー

中学時代のいじめ、不登校から学んだこと、立ち直るまでの道のりやきっかけ~今現在について~未来について、読んでいただいた方の人生に少しでもお役に立てれば幸いです。

カウンセラーの先生との出会い・・・そして、父

おはこんにちばんわ。

すべての時間を過ごす皆さんにご挨拶を。

 

 前回の記事

ken05260810ken.hatenablog.com

 

前回の記事では、修学旅行について予告していましたが、あるお知らせがあったため修学旅行に関して書くことを自粛させていただきます。

 

今回は表題にあるとおり、私にとっての人生のどん底にいるときに、あるカウンセラーの先生との出会いについてのお話をしていきたいと思います。

 

私は、いつものように学校の下校のチャイムがなると、だれよりも早く颯爽と学校から遠ざかっていた。誰にも会わないようにするには、どの廊下、ルートを使えばいいのか・・・。私の頭の中は、ゲームのRPGのような敵に遭遇しないためにはどのルートがいいのかと同じような思考が働いていた。

 

私は帰路につくまで、どんなことを考えながら歩いていたのだろうか?

家についたらなにをしようか?今日の夕食はなにかな?今日のテレビは面白いのあるかな?・・・・いや、どれも違う。

 

スタスタスタスタ・・・・・。早く歩く足音だけが、私の耳元に響いていた。

なにも考えずに、ただひたすらいつものルートを早歩きで歩いていた。

 

家に帰ると、母が「ちょっと話があるからちょっと座って」

ん?なんだ?私の頭の中には、なんだ?というハテナしか浮かばなかった。

 

母:「実は、知り合いの人からカウンセラーという先生を紹介されたの」

私は、カウンセラーという言葉は聞いたことがあったが、具体的にどんなことをしてくれるのか分からなかった。

母:「〇〇〇の話を聞いてくれる先生みたいなんだけど、どうする?行ってみる?」

 

・・・・私は、即答で「行く!」!と答えた。

その夜、父と母と私の3人で話し合いが行われた。

母は私が行くことを承諾したことを父に報告した。

すると、父が、「お父さんも行くよ」

私:「うん・・・・。」

 

予約していた日の夕方、学校から帰ってきた私を乗せて、車で新井先生の病院まで行くことになった。

病院は、小さな診療所のようなところだった。着いたときはすでに小児科の診察は終了しており、新井先生は夕方からカウンセリングの時間にしているのだ。

 

待合室に入ると、そこには誰もいなく電気だけがついていた。

受付や診察室の向こう側は電気が消えていた。

暗闇の受付に向かって母が「こんにちは。予約していた〇〇です」と声をかけた。

しばらくすると、「はーい」と向こうから高齢のおじいちゃんが出すような声がした。

 

受付から顔を出したのは、本当に声から想像できた優しそうな表情のおじいちゃんだった。その先生は、私のほうをみてニコニコしながら「ちょっと待っててな」と言った。

 

当時の私は、人の笑顔が苦手だった。

とくに、知らない人から突然ニコニコされると、“あっ、俺笑われている。”という言葉が頭の中に浮かぶと同時に、過去の記憶が蘇ってくる。そして、身体は震えだし、心臓が潰されるようにギュウと苦しんでいた。そして、羞恥心のようなものもおぼえた。

 

なぜ、人の笑顔が苦手になったのか?私が心理の勉強をしていく中で、自己分析したところ、このころの出来事が根底にあるのではないかと推測します。詳細は、こちらの記事をご覧ください。 

ken05260810ken.hatenablog.com

 

しかし、新井先生の笑顔には、嫌みとか妬みとか、とにかく雑味がなく、気持ちよく受け入れることができたのだ。

 

待合室に置いてあったマンガを読みながら待っていると

「お待たせしてすみません」と声が聞こえてきた。

 

待合室まで来てくれたのが、新井先生・・・どん底にいた私を救ってくださった方々の中のお一人なのだ。

 

私は、診察室の奥にある相談室のような一室に通された。

新井先生:「どうぞ。どっちに座りたい?」

私:「じゃあ、こっちで(出入口側)」

 

まずは自己紹介から始まった。

新井先生:「初めまして。新井といいます。よろしくお願いします。」

私:「お願いします」

 

※先生とのやり取りの詳細は割愛させてください。

 

新井先生とのセッションでは、さまざまな心理テストを行った。

 

私が先に相談室に招かれ、いろいろな話をした後、必ず両親が相談室に招かれていた。

そして、1セッションは終了となる。こうした流れがほとんどであった。

父が仕事の関係で母と二人だけで行くこともあったが、父は自営業をしていて、日々、忙しかったと思うが、そんな中でもできる限り、一緒に来てくれた。

息子の目からは、そんな風に見えていた。

 

大人になってから母から聞かされたのだが、新井先生からはこんなアドバイスをもっていたとのことだった。

 

新井先生:「お父さん、息子さんともっと会話したり、一緒に時間を過ごしてあげてください。」

 

父は私のために努力してくれました。

 

一緒にでかけるときに誘って外に出してくれたり。

 

高校に入ることも難しい学力だった私が無事、高校に合格できたときはお祝いで草津温泉に連れて行ってくれたり。

 

私が大人になってからも色々と心配してくれたり、美味しいものをごちそうしてくれたり。京都にも連れて行ってくれたり。

 

 

 

お父さん、お母さん、ありがとう!

 

 

★今日の3日坊主男の言葉★

 

お父さんという存在。世の中の誰もがお父さんはいるだろう。

どんな形であれ、お父さんはいる。

私は、今では父と何気なく話すことができるが、それができたのもここ数年間でだ。

それまでは父にわだかまりのようなものを無意識に抱いていた。

 

しかし、私は父のすべてを見ていなかった。

父の悪い部分しか見なかったのだ。人間は誰しも様々な仮面を持っている。その仮面を場面場面によって使い分けている。

悪い部分も良い部分もすべて父なんだ。